皮肉屋で知られるアメリカの文豪、マーク・トウェインの言葉だったと思います。「禁煙なんて簡単さ。その証拠に、僕は何回もやっているよ」
禁煙を何回試みても、結局やめれらないことへの皮肉です。
当時から、煙草は身体に悪いことがわかっていながら、やはり意志の力だけでは厳しかったのですね。
煙草による健康障害は、世界保健機構(WHO)によると、コカインなどと同列の精神作用物質性障害に分類されています。また、喫煙者では、非喫煙者に比べて、肺癌・胃癌・大腸癌などの全身の癌、心筋梗塞やくも膜下出血などの血管性の疾患の発症が多く、健康寿命が短くなることがわかっています。また、呼吸苦をきたす慢性閉塞性肺疾患(COPD)や胃潰瘍などの様々な疾患の原因となります。
もう一つの大きな問題は、煙草は喫煙者のみならず、周囲で煙を吸ってしまう人たちにも健康障害をきたしてしまうことです。
最近、家庭の屋内では喫煙せず、ベランダ等のみで吸われる話もよく聞きます。しかし、母親が喫煙をしている家庭では、仮にベランダ等の屋外でのみ喫煙している場合でも、子供の毛髪中のニコチン代謝物の濃度が非喫煙者のそれよりも高いことが報告されています。
さて、日本では煙草をやめられない「ニコチン依存症」の方に、施設基準を満たした施設での「禁煙治療」を保険適応として認めております。当院でも開院時より、禁煙外来を行っております。
禁煙外来は、精神的なサポートを中心とするカウンセリングと、必要に応じての禁煙治療薬の投与になります。一昔前の、本人の意思の力だけの禁煙とは異なる、「ニコチン依存症」に対する「治療」としての位置づけになります。また、禁煙治療は3か月の治療期間を目標に行います。
昨年1年間で当院の禁煙外来を受診され、禁煙を達成された方は93%に及びました。
禁煙には、方法があります。
禁煙を望まれる方は、ご相談いただければと存じます。 |